「お前にも竹を割ったようなところがあるにはある。しかし俺のみるところそれは軍人精神とは似て非なるものだ」決して体格に恵まれたわけでもない主人公の南部麒六が、負けても負けてもまっすぐに我が道を突き進む姿はなんとも清々しい。
高校の頃に「けんかえれじい」(鈴木隆著)に出会い、若き日のGunオヤジはこうありたいと思って生きてきた。
わがままで甘ったれ、嘘もつくし、ずるいところもある。しかしどこか愛嬌もあり憎めない。亡くなった後も「いい人だったがなア」と周囲に言わしめた主人公の吉井周三郎。
50代半ばを過ぎ、ガンの手術を複数回経験し、会社をセミリタイアした今、Gunオヤジは「極楽とんぼ」(里見弴著)のように生き方を変える時ではないかと思っている。
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