大人の多動性障害

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ガン随筆

Gunオヤジは子供の頃から活発だった。思い切った決断ができた。アイデアマンだった。皆から絵を褒められるなど良い面もあった。

だけど抑えが効かず調子に乗りすぎるところがあった。片付けが苦手だった。コツコツ継続ができなかった。短期記憶がおかしくて四則演算ができない。一旦何かが気になると他のことが考えられなくな。注意不足の失敗が多いなど、悪い面もあった。
ただ、喧嘩も強かったし、クラスの人気者だったので悪い面があまり目立たなかった。

会社に入ってから大変になってきた。頑張って凄い成果を出しても変なところで減点された。きっと多くの人が同じ苦労をしているとは思うが、乗り越えるため大変なパワーを使ってきた。
大人になって「発達障害」という言葉を知った。これは障害というより特性のようなもので、得意な部分と不得意な部分が平均値と少し違うというようなものだ。

もしやと思って何度か自己診断テストをした。疑いがあるどころではなく毎回ど真ん中で発達障害と出た。どうも私の場合「多動性障害」らしい。なるほど長所短所の特徴も当てはまらないでもない。

実は何度か医者に相談したこともある。その都度言われることは大体決まっていた。
「大人になってからの発達障害を正確に診断ができる医者は日本でも数名しかいない」「正式に診断がくだされたからといって何も変わらない」「今までこの会社で勤まってきたのだから、いいのではないか」ということだった。

ガンで仕事のパフォーマンスが落ちているうえに、多動性障害を持っているとなかなか厳しい。集中するにもパワーが必要だし、言葉が出てこなかったりすることが増えてような気がする。

でもそれがGunオヤジの特性ならしかたない。
私は人々の平均値ではないかもしれない。だけど自分にとっては自分が中心だ。
それで割り切るしかない。

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