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ガン随筆

今日、友人の「飲み納め会」を一緒にする。

Gunオヤジとてニッポンのサラリーマンの端くれ、毎晩浴びるほど酒を飲んで、泥酔するように眠りに落ちていたが、2年半前に食道ガンの手術以降は、ほとんど飲んでいない。

本当は完全にやめた方が良いらしいが、もともとお酒好きのため、「将来飲めない」「一生飲めない」「一滴も飲んではいけない」となるとかえってストレスになるので、そこはゆるく折り合いをつけている。
それでも手術から3ヶ月は完全に酒断ちをし、その後普段の日で飲むとしても、極々少量で外から見て酔いがわからない程度に抑えている。
月に一度は少林寺拳法の練習後に友人と飲むが、ビールジョッキで3,4杯まで。
がん細胞を刺激しないよう、時計の針を進めないようにと注意を払っている。
なんと言っても一度ガンを発症したということは周囲にもガン一歩手前の部分があると考えた方が妥当だし、食道ガンが再発した際は絶望的で一般的には余命半年と言われているから安易に考えるわけにはいかない。

友人は今月下旬に食道ガン切除手術を受ける。幸いステージは比較的早い段階だが、しばらくはアルコール完全遮断だし、その後も基本アルコールはドクターストップ。なので励ましの意味も込めて最後の飲みをしようと思う。

友人とはまだGunオヤジが20代の頃に知り合った。お客様先の担当者だった。年齢が近かったこともありその後プライベートでも遊ぶ仲に。誘われてカヌーを始めた。四万十川、釧路川、最上川も下った。

その時参考にした「日本の川地図101」という本をGunオヤジが預かったままだ。1991年発刊の年代ものだが、かなり綺麗に保管してきた。これをお守りに渡そうと思っている。
Gunオヤジにできることなど、そのくらいしかない。

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