おそらくひと月後にはまた入院だろう。胸腺腫の摘出手術を受ける必要があり、人生3回目の入院となる。
Gunオヤジは4発目の原発ガン発見だ。しかも4発目が100万人に5人の希少ガン。宝くじより難しい倍率を引き当てた引きの強さだ。何が起きても不思議ではない。
55年生きてきた。そして今度は少し大きな病気にもなった。
さびしいけれど、そろそろ「この世じまい」の身辺整理を初めても良いのかもしれない。
この先Gunオヤジは絵は描くのだろうか。
画材や道具を一旦捨てようか。
描いた絵も捨てようか。Gunオヤジが死んだ後はどうせほとんどがガラクタだ。
別荘の木工機械も使っていないのは捨てようか。
昔使ったテントもカヌーもファンスキーも捨てようか。
どうせテントの生地もカヌーの船体布も劣化して耐久性が落ちている。
所有物を手放すのは寂しい。でも身辺を整理しないで死んでしまっては残された家族が大変だ。
踏ん切りをつけるべき時期かもしれない。
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