自分の体の中にガン細胞があると聞かされた時は衝撃だった。
そんな危なっかしいものは早く取り除いて欲しいと思った。
ガンになると否応なく自分の残り時間を意識せざるを得なくなり、色々なことを考える。
そしてあることに気づく。
ガンはウイルスや細菌のように外部から入ってきた別の生命体が体の中で悪さするものではない。あくまでGunオヤジの体の一部が変質したものであり、見方を変えれば今までGunオヤジを形成していたパーツであり、一緒に生きてきた仲間とも言える存在だ。
たとえ切除したガン細胞であっても、そんな意味では「今まで一緒でありがとう」という気持ちになるからちょっと不思議。
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