ゴーヤに人生を見る

ホーム » ガン随筆 » ゴーヤに人生を見る
ガン随筆

今年はマンションのベランダでゴーヤを育ててみた。
北向きの窓なのだが、夏は窓際が暑くなるし差し込む日差しも眩しい。当然クーラーをガンガンにかけることになる。
そこで緑のカーテンを作ってみようと思った。

見事な緑のカーテンが育った。
しかも実を食べられるのが良い。チップスにしたりチャンプルーにしたり・・・とれたてのゴーヤは苦味も少ない。

第一弾で7,8本収穫できた。お盆を過ぎて、だいぶ暑さが和らいだが、今第二弾が育つ最中というような状態だ。そして葉っぱの中に黄色くなるものがちらほら見えてきた。
あれだけ葉が繁り太陽を遮ったゴーヤもあと一月もすれば枯れてしまうのではないだろうか。

人の一生もこんな感じなのだろうか。
まだ成長している、まだ実を大きくしている・・・と思いつつ、同時に本体をよく見れば枯れるほうに向かっている。
そして気がついたら秋になっているように、気がついた時には枯れる季節になっている。

人もゴーヤも大して変わらないかもしれない。

さて明日はいよいよ病院と手術日程を決める日だ。
開胸ではなく胸腔鏡手術でいけると前回言われたが、やっぱり開胸しないと・・・と言われやしないかとか、念の為手術前に遺書を書いて妻に渡しておくべきかなどと考えていたら昨晩は寝付けなかった。

でも考えても答えがでないものは考える意味がない。まずは今日の仕事をする。そのあとサックスの自主練習に行く。夜は仲間とオンライン・ミーティングを楽しむ。そして寝る。
あとは寝て待つのみだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました