セカチューが流行ったのはもう15年ほど前のことになる。
ある日妻が職場の同僚から一冊の本を借りてきた。そして「こんなの純愛じゃないです」と怒ったように言っていた。その本のタイトルが「セカチュー」の愛称で親しまれた「世界の中心で、愛をさけぶ」だった。
妻曰く、孫までいる男性に奥さんと知り合う前の若い頃から好きな女性がいたが、諸般の事情で一緒になれず、その女性の死後に墓暴きをして骨を盗むというくだりがあるが、それが浮気なのだと言う。
Gunオヤジには妻の思考は理解できなかった。共感できたのはセカチューの世界観の方だった。
本も、映画も良かった。細やかな心情を描き出す原作本も良かったし、佐野元春のBGMが流れるなか青春を謳歌する主人公たちは同世代でもあり理屈抜きに感情を掻き立てられた。
娯楽小説かもしれないけれどGunオヤジは本も映画も何回もリピートした。
どちらも心を揺さぶる名作だと思う。
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