一期一会

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ガン随筆

夢の中にお世話になった人が出てきた。その世界ではレジェンドの方だ。
夢の中では別れのシーンだった。

その大先生は四国在住で91歳のご年齢、こちらは東京在住で近々2度目のガン手術を受ける身。
ふと「お会いできるのも最後かもしれない」と思ったら、思わず握手して涙を流している自分がいた。夢ってどこか客観的なものが多い気がするが、妙にリアルな感情の込み上げを感じた。
直後目が覚めた。再び目をつぶって思考を巡らす。

見慣れた風景もこれで見納めかと思うと寂寥感に押し潰されそうになる。
食べ慣れた味もこれが食べ納めかと思うと涙が込み上げてくる。
長年の友人ももしかしたら会うのはこれが最後かと思うと感謝の気持ちが湧いてくる。

一期一会という言葉の重さを実感した。

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