今も生きているから運がいい

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ガン随筆

「72時間」というドキュメンタリーを見た。
今回の舞台は病院。深刻な状況の中でも淡々と生きる人の姿が映し出されていた。
それを見て、自分も5年前は食道ガンで死を覚悟したことを思い出した。

あの世も来世も生きているだれかの作ったもの。その存在は未だかつて一度も証明されたことがない・・・ということは存在しないのだ。
もちろん個人として信じるのは勝手だが、私には信じることなどできなかった。

あと数ヶ月とか数年で、自分の全てが終わって、意識も存在しなくなり、その後も延々と時間が流れていく・・・その闇のような恐怖の中で恐れおののいた。

その後も胸腺腫という別のガンになって結構な大手術を受けた。

ガンになる前のような精神状態には戻れない。
でも今もまだ生きているし、運動機能もさほど落ちていない。
私は運がいいのだと思う

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