小学生の頃、夏休みが近づくとGunオヤジはワクワクした。
青い空に入道雲、両親の田舎へ行って、花火を見て、海で泳ぐ。毎日友達の家に行き、屋根の上で一日中馬鹿話をしたり、明日また遊ぶ約束をしたり・・・長い夏休みは楽しかった。
楽しかったけど、後半に入ると一気にトーンダウン、最後の1週間など寂しさの感情が90%を占めていた。
ガンになると人生の終盤であることを突然知らされる。
夏休みは一年待てばまた来るし、途中冬休みや春休みもあるし、休み以外にも楽しいことはある。
ただ人生の終わりは全ての終わりだし、2度目の人生などない。
ガンの辛さとはこのやりきれなさではないだろうか。
まるで、足のつかない海に引き摺り込まれていくような恐怖がある。
さて、明日は最初の手術から5年目の検査。
その後別のガン手術を受けたがそちらは原発なので、明日の検査が今後を占う鍵とも言える。
このまま共生しながら行けるのか、再発して海の底へ一気に引き摺り込まれるのか。
昼にGunオヤジが3本の指に入ると思っているラーメンを食べた。今夜は食事抜きで胃カメラに備える。
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