夏休み後半戦の憂鬱感

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ガン随筆

Gunオヤジに4つ目のガンが見つかった。(アンラッキー)
全部原発ガン。(ラッキー)
最初の3つは奇跡的なほどの早期発見。(ラッキー)
今回も手遅れではないがステージ1か2。(ビミョー)
まだ50代前半だし、両親も健在だし、正直少し早いのではないかという気がする。(アンラッキー)

多少の長短があるものの誰も数十年しか生きられない。終わりを実感するのが早かったのは残り時間を意識できて良いこと。(スーパーラッキー)
一方、人と別れる悲しみが頭から離れないのは辛い。(スーパーアンラッキー)

トータルで考えた時、運が良いのか運が悪いのか自分でもよく分からない。
でも、いずれにせよ自分の人生に終わりがあることを自覚させられた。

ガンはピンピンコロリに近い病気と思っていた。
ピンピンコロリとは年老いてもピンピンしていてある日急にコロリと逝ってしまう死に方だ。残された家族の負担が少なく理想とされている。ピンコロを祈願する神社まであると聞いたことがる。
進行が進んでからのガンはピンコロかもしれないが、早い時点で分かった場合はなまじ時間がある分、じわりじわりと殺されていく感じでピンピンコロリじゃないじゃん。

夏休みはワクワクしたが後半になってくるともうすぐ終わりかと憂鬱になってくる。
たった一度の人生の後半戦の憂鬱感こそがガンの辛さなのかもしれない。

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