会社に入ったのは33年前の1990年。バブルの最後の時期だ。
ブラックマンデーからバブル崩壊まで数年ある。当時はインターネットもなくマーケットの影響が他国に波及するまでに時間が掛かったのだ。
競争の厳しい会社だったが、残念なことにGunオヤジの大学からこの会社に入る人はほとんどいない。会社内に大学の先輩がいなかった。大学OBからなる「xx会」などなく、一匹狼だった。
それなりに頑張って、伝説もいくつか残した。そして定年まであと4年というところで3回目のガン手術をきっかけにセミ・リタイア生活に入った。
休職を迫る上司に最初は「ちっくしょー」と思ったが、モノは考えようだ。
そりゃあ不安はあるが、それは勤めていても同じこと。馬車馬のように働いて、60歳近くで人脈を頼りに関連会社にいってまた働く。収入的には安定するが、いよいよリタイアするとあっという間に健康寿命がきて体が思うようにならない・・・なんて生活じゃあ何のために生まれてきたのか分からない。
病気休職となれば18ヶ月は手厚い手当が出るし、その間に残りの人生で何に挑戦するかをゆっくり考えてみたいと思う。
このタイミングでセミ・リタイアを選択して大正解ではないだろうか。
追い出してくれた上司に感謝したいくらいだ。
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