悪名高き「稼働率」

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ガン随筆

9月に手術をし、11月に職場復帰したが諸々の条件が合わず、来年から再度休職に入る。

一旦は職場復帰できたのに、なんでこんなに精神的に辛いと感じるのか。
少し考えて、思い当たる節が見つかった。
「稼働率」だ。

Gunオヤジが勤める会社では「稼働率」なるものを見られる。
Gunオヤジは研修教官なので、その計算式は次のとおりとなる。
勤務時間を分母におき、研修提供時間が分子となる。
言葉は悪いが「ただ飯食ってないか」を見る指標だ。

だが仕事には様々な事務処理がつきものだ。会議もそうだしメールを見るのだってそう。
それに研修を提供するためにはその何倍かの準備時間が必要になる。
復職したとはいえ闘病生活は続いている。いきなり以前の稼働率に戻すなどありえないだろう。健常者と稼働率を比べられてもちょっと困る。

それに関して上司とも話をしたが理解してもらえなかった。
「いつ元に戻れますか」「少しでも早く元に戻ってもらわないと困ります」と言う。
上司の立場で考えれば、そう言う気持ちもわかる。
が、インフルエンザのように治る病気ではない。

病気の辛さはなった人にしか分からない。
今後も、いちいち説明して交渉するのかと考えたら疲れてしまった。
これが辛さの一番の原因だ。

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