死神に憑かれている

ホーム » ガン随筆 » 死神に憑かれている
ガン随筆

薄々感じている。Gunオヤジは死神に取り憑かれている。
ガンのことを考えない日が無い。自分に残された時間を意識しない日が無い。
人と話す時にしばしばそれが言葉の端々に出ている。

でも気がついていないかもしれないが、誰だって皆んな背後に死神がついている。
ガンになったり、大きな事故で死を意識する経験があると、その背後の死神が見えるようになるだけの話だ。
そして一旦見えてしまうと、もう消えることはないようだ。

先月「胸腺腫」の疑いをかけられた。今日MRIで撮影して最終的な結論がでるが、前回の担当医の言い方ではほぼ間違いなさそうだ。悪性ガンの一種らしい。
4つ目のガンだ。

自覚症状はあると言えばあるが、無いと言えばない・・・程度のものだ。
気が重い、自分を楽にしてあげたい。
なんでこんなに頑張ってきたのに・・・と思う。
もうゴールの近くまで来てしまっているのかな・・・と思う。
一方で諦めたくない自分がいる。

全ての人が死に向かって生きている。
お釈迦さんが指摘した大いなる矛盾だ。

4つもガンを体内にもっており、死神を友として残りの旅を続けるしかなさそうだ。
ぞっとする相棒だが仕方ない。どうせ旅するなら仲良く長く旅を楽しみたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました