産業医さんのやさしさ 2

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ガン随筆

今の時代はメンタル疾患で休職する人が多い。
でも、中にはメンタル疾患のふりをする人もいる。

町医者は患者の要請で簡単にメンタル疾患の診断をくだす。
そこを見極めて会社を守るのが産業医の大きな役目の一つだ。

Gunオヤジは現在病気休職中だ。2度目のガンの手術のあと一度は復帰したのだが短時間就労制度を利用したいといったら上司の許可がおりなかった。産業医さんも「そんなのおかしい」と言ってくれた。
上司が頑なに許可しなかった理由はヘッドカウントの観点で損をするからとのことだが、手術から1ヶ月でようやく職場復帰をしたのに上司とガチ交渉する気力もなく、そこから長期の休職に入ることになった。

ビデオ面談で担当の看護師は形式に則って「一応復帰目標時期を設定しておきましょうか。いつにしますか」と聞いてきた。
こちらは頑張って職場復帰しようとしていたのに上司の都合で叩き落とされたのだ。そこへ復帰の目標時期を決めろというのは会社としてブレーキとアクセルを一緒に踏み込むようなことに相当する。
なんと答えて良いか分からずGunオヤジは口篭った。

すると横から産業医さんが「違うの!この人はできるのよ」と看護師に言ってくれた。論理的ではない。でも、その剣幕に看護師は事情を察してくれたようだ。

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