ひと月前の6月16日、肺がんの定期検診で偶然「胸腺腫」が見つかった。
「MRIで精密検査をして嚢胞(水の塊)でなければ手術が必要」と言われた。そして「形がいびつなのでおそらく嚢胞ではないだろう」とも言われた。
胸腺腫は10万人に0.5人という希少ガンで、良性腫瘍でも悪性腫瘍でも悪性として対応が必要な病気らしい。「希少」というところはなんか誇らしいが、胸骨の内側にあって両肺に挟まれた心臓の上にちょこんと張り付いている組織が胸腺だ。
手術は肋骨の間から何本か内視鏡を入れて胸骨と肺の間を滑らせていき、心臓と隣り合わせの組織を切り取るもの、聞いていてあまり居心地がよくない。
10万人に0.5人の発症率だからGunオヤジの手術を担当する先生は絶対この手術の経験は無いと思う。
おそらく両胸に4ヶ所ぐらい5センチ程度の切り込みを入れるのだろう。手術をするのだから太さ1センチ程度の内視鏡を肋骨の間に通すと思われるが、そもそも肋骨の間ってそんなに隙間あったっけ。指で触る限り1センチも無いように思える。そんなところに内視鏡のチューブを通したら手術後も痛みや疼きが残るのではないだろうか。
肺とか心臓とか少なからず内視鏡や手術機材が接触したり圧迫したりするだろうが傷まないのだろうか。そして脈打つ心臓の上の臓器を切り取ることは難しくないのだろうか。
全身麻酔ですら数万人に1人は帰ってこれなくなっている。Gunオヤジは食道ガンの手術中意識もないのに起きあがろうとした実績がある。この手術は安全なのだろうか。
手術前精密検査まで2週間を切った。まじめに考えると、恥ずかしながらかなり心細くなる。
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