終わらない闘病

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ガン随筆

過去2回ガンの手術を受けた東大病院に「がん相談支援センター」があるので電話をしてみた。
1人部屋の中を歩き回るほど精神的に辛かった。
通常電話で予約を受け付け来訪して相談を受けてくれる。が、幸いなことにその場で電話相談にのってくれた。

「今月から復職したが、どうも調子がでない」と正直に伝えた。
情けない話だが、仕事をはじめ諸々に関してやる気が湧かなかった。

あまり上手に説明できなかったが、泣きながらスマホに向かってなんとか事情を説明した。
20分ほど話した。通話代がかなり高くついたろうが、そんなこと言ってられない。正直今の状況が辛いのだ。
昼休みの時間帯に入っても、センターの窓口の方は電話の向こうで急かすことなく辛抱強く聞いてくれた。

泣きながら辛いと話す自分が、情けなかった。
「自分は人一倍強い人間になりたかったのではないのか」と思うと余計に泣けてきた。

でも以前メンタル疾患は早い段階で治療した方が良いと聞いたことがある。
メンタル疾患なのか自分ではわからないが、そうだとしたら抱え込まずに早い段階で誰かに言った方が良いと判断した。

なんの診断もしてくれなかったが「産業医がいるなら会社の支援窓口か使えるサービスを紹介してもらうのも手だ」と教えてくれた。
次のステップが見つかって、少しホッとした。

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