自分を客観的に見るために、自分史を作ってみる

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ガン随筆

余命宣言を受けたわけではないが、ガンになって自分の残り時間を意識するようになった。

とは言え何をしたら良いかも分からない。きっと最後まで分からずじまいで死んでしまうのだろうとは思う。とりあえずGunオヤジは自分史をまとめてみようと思った。

極力客観的に事実のみから書き始めようと思った。最初から主観的なことを書くと方向性がまとまらず挫折する気がしたからだ。

まず新規作成でExcelを開く、生まれた年の西暦、和暦、そして0歳という年齢を書く。セルの右下をドラーッグ。これで一気に100歳までの行を作る。あとはその行間に何があったかを記入していく。1行1件が鉄則だ。その他のコツをちょっとまとめておく。

最初はわかりやすいところから書くべきだ。毎年の誕生日に「xx歳になった。」と記入。次に入学や進級、就職や異動などを書く。クラス、担任の名前、部門名、担当業務など思い出したことを客観的に1行1件で追記していく。
日付まで入れるべきだが、わからなかったら日付ブランクでも良い、月がわからなかったら月もブランクでそれらしいところにおいておけば良い、あとで日付や月がわかったら追記して正しい位置に入れてやれば良い。1行1件なら編集は楽に済む。

SNSの過去の記事で重要なことが出て来れば都度追記する。手帳を見て大切なイベントが見つかったら追記する。昔の写真アルバムを見て思い出したことがあれば追記する。シンプルでいい、むしろシンプルな方が客観的でよい。

一通り書いてみたら0歳から読み返してみる。ちょっと面白いドラマが見えてくるだろう。読み返しているうちに思い出したことがあれば追記する。

また、仲の良かった友人やお世話になった人の名前を書き出し、思い出に残るイベントを追記してみる。部活動やサークルにいつ入って、どんな大会があったか。自分が行った旅行先を書き出し、覚えている範囲で追記する。好きな本は何?それを読んだのいつ?心に残る映画は何?いつ見たのか?その他の趣味に関連するイベントを書き出し追記する。そうやって少しずつ行数を増やしていく。

また時間をおいて0歳から読み返してみる。ドラマが一段と厚くなっているはずだ。
特別な人物ではないかもしれないけど、そこには愛すべき1人の人間像が見つかるはずだ。もがきながら打ちのめされたり絶望したり、理不尽な目に遭って泣いたりもしているだろう。時たますごく良いことがあったことも分かるだろう。
それを読んだら自己肯定感と感謝の気持ちが湧いてこないだろうか。

他人には見せないという前提で書いた方が良い。格好つけずに素の自分が出るからだ。

でも、いつかこれを元に小説を書いたら、面白いのが書けそうだ^^

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