舌バカ、味オンチ

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ガン随筆

Gunオヤジは食の好き嫌いが激しい。しかし口に入れたものは大変美味しく感じる幸せな舌の持ち主でもある。

何も高級店に行く必要もない。千ベロの焼き鳥屋でもチェーンの牛丼屋でも本当に美味いと感じるのだ。
単に舌がバカなのかもしれないが、食べたものを美味しく感じることができるなんて超ラッキーだ。

ただ、そんな美味しい食事もあと何回できるのかと考えると少し寂しくなる。なんたって1回死んだら二度と美味しいを感じることはできなくなる。
もっと寂しいのはそんなことすら考える意識すら存在しないということだ。それでも延々と時間は流れ続けていく。ほんの数十年でも「美味しい」を体感できたことは本当に幸せなことなのだろうと思う。

55歳で単純計算すると、今までに2万回も美味しい夕食を味わってきたことになる。若い頃はランチもガッツリ楽しんだし、成長期の頃は朝から焼肉なんて珍しくなかった。スポーツマンだったので1日4食なんてこともあったから今まで6-7万回ぐらいは「美味しい」を楽しんだろうか。

この先1年生きたとして365回。10年生きたとして夕食の機会は3650回しかない。
基礎代謝も減ってきたので最近は昼食も軽めになってきた。
舌バカ味音痴の強みを活かして、一食一食を味わって、いや一噛一噛味わって食べないともったいない。

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