般若心経を唱えた日々

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ガン随筆

般若心経というお経がある。最近の研究では、お釈迦様が残したものではないことがほぼ明らかだが、まさにお釈迦様の言わんとしたことをシンプルにまとめているとして、凄くポピュラーなお経として広まっている。

食道ガンの手術後に先のことを考えて不安になることも多かった。そこで以前買ってあった般若心経の解説ムックを本棚から引っ張り出して唱えてみた。
正直に言えば、意味も分からなかった。唱えていれば何か分かるかもと思った。
並行して解説を読んで一応の意味を把握しようと努めた。

今はなんとなく言わんとするところが分かるような気がする。
宇宙の時間、その中の天の川銀河系の時間、そのまた中の太陽系の時間、地球の時間、生き物が存在する時間、人間が存在する時間、文明が存在する時間・・・そうやって考えると、人の人生が物凄く小さく短いものであることが分かる。
だから、どう転んでも良いよ。怖がってもいいし、怖がらなくても変わらないし、やってもいいし、やらなくてもいい。いずれにせよあるがままを受け入れるしかない。
それがキー・メッセージではないだろうか。

心の支えになったか。
それすら分からないが、それもアリなのだろう。
そう考えると全然支えになっていない気もするが、それをも受け入れるしかないと言っているのかもしれない。

最近は般若心経を唱えることもめっきりなくなってしまった。
でも何かを知ることは楽しい。勉強してみて良かった。

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