古い映画だ。見たことのある人でもストーリーを覚えていない人が多いのではないだろうか。でも見たことのある人ならすごく感動したことだけは覚えているのではないだろうか。
「チャンプ」。妻の家出をきっかけに落ちぶれてしまった元ボクサーとその子供。
妻との再会をきっかけにドラマが動き出す。
ちなみに元ボクサーを演じる俳優はジョン・ボイド。アンジョリーナ・ジョリーの父親で顔のパーツ、パーツはよく似ている。
しかし注目すべきは息子のTJを演じるリック・シュローダーだ。その後も俳優業をしているがその活躍を私はよく知らない。
ただし「チャンプ」の中でのTJの演技は神ってる。
表情、声のトーン、歩き方、間のとり方・・・父を慕う気持ちや不安などが200%ぐらい表現されている。
「ロッキー」に感動した高校生の頃、ボクシングを題材にした映画を物色した。
ラストの撃ち合いはロッキー以上と言われて見たのがこのチャンプ。
アラ還となりガンにもなって少しずつ人生仕舞いを意識しだした今、この映画を見ると役者達の表情が語る感情がものすごい圧を持って伝わってくる。
高校生の時の印象を「カンドー!」と言うなら、今の印象はさしずめ「かんどう。。。」と言ったところではないだろうか。
高校生の頃の印象を飲み物で言うなら「ビール」、今の印象を飲み物で言うなら「熱燗」・・・もう、やめておこう。。。
古いアメリカが描かれている。現代の映画のような刺激もない。
でも心に刺さる映画の一つだ。
1930年代の映画のリメイクらしい。
今度オリジナルも見てみたい。
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