3の段の九九

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ガン随筆

食道ガンの手術以来、定期検査を半年に1回受けている。最近は局部麻酔で内視鏡も少し細くなったようだが退院1年後ぐらいまでは全身麻酔で極太の内視鏡を入れられていた。20分くらい掛けて何度も往復されて検査されていたらしい。

全身麻酔はヤバいと思う。 「麻酔入れます。10秒以内に意識が無くなります」と言われるので多くの人と同じでGunオヤジも心の中でカウントするのだが本当に10まで辿り着いたことはない。
手術が終わると別の薬が投入される。するとまた数秒で意識が戻る。あれはどちらも相当ヤバい薬だと思うが、今回のポイントはそこではない。

であるとき幾つまで数えられるか数えてみたことがあった。
すると手術後に「今日は九九の三の段をずっと言っていましたよ」と担当医に言われた。どうやらどこまで意識を持っていられるか「1,2,3・・・」と数えていたが「3」で止まってしまったようだ。それでも微かに数を数えなきゃという意識が残って「3×2が6、3×3が9、3×4 12・・・」と喋っていたようだ。

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