3年前の今日から始まった

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ガン随筆

3年前の今日、食道ガンの疑いをかけられた。
会社の定期検診がきっかけだった。内視鏡検査の前に「最近胃が痛むことがあり、おそらく胃がんだと思いますのでよく診てください」とお願いしておいた。
ややオーバーな表現ではあるが胃が痛むことがあるというのは本当だった。

検査の途中で医師の手がとまり2ヶ所生検サンプルを取られた。2週間後には結果を連絡すると言われ、1週間後に連絡があったので「シロではないな」と思ったが、9月の頭に紹介された大学病院で正式に食道ガンの診断を下された。

それから3年経つ。経過観察のため定期検査は続けているが、それでも3年生き延びたことになる。
ただこの間、ガンを忘れた日は1日も無かった。その間に両肺の初期ガンが見つかったり、今は胸腺腫という希少ガンまで見つかってしまった。そして口腔内にも少し気になるところがある。

ただいま55歳。だいぶ体が壊れてきた感じがする。
少し頑張り過ぎたのかもしれない。
誰かに認めてもらいたかったのかもしれない。
でも、もういいじゃん。だいぶ頑張った方だぞ。
もうガムシャラに突っ走るんじゃなくて、周りの景色を楽しみながらゆっくり走ろう。
あんまり急ぐとかえって時間がもったいないぞ。

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