スペイン南部にはフラメンコで有名なグラナダという街がある。
街はもともとローマ帝国の一部、次の時代にローマ帝国の建物の上にムスリム(イスラム教)の建物ができて、今はキリスト教が主体の街になっている。
そしてアルハンブラ宮殿がこの街にある。
日本ではアルハンブラ宮殿と言われているが、現地の人の言葉は何度聞いてもアランブラに聞こえる。私もアランブラと言って通じるのだからそちらの音の方が正しいのではないかと思われる。
せっかくグラナダに行くならアランブラ宮殿を見ないともったいないと友人が観光客向けガイド付きツアーに申し込んでくれた。残り1枠ということで、Gunオヤジは単品日本語の全く通じない英語オンリーのツアーに入った。不思議なもので、そうなるとなんとなく相手の説明が理解できる気がした。
広い宮殿内はムスリムの装飾とキリスト教の装飾が同居していて独特の雰囲気があった。そして綺麗な庭園だけでなく戦闘のための施設などもあって迫力があった。
宮殿のすぐ横の街はフラメンコが盛んなところらしい。
物凄く日差しが強く、建物と建物の間の狭い通路を友人が案内して街中を歩いてくれた。この狭い通路には意味がある。強い日差しを避けるため狭い通路にして影を歩けるように街が作られているのだと教えてくれた。どの家も窓には頑丈な鉄格子がある。外敵を警戒する基準が日本とは根本的に違うのだと気付かされた。
スペインの道は日本と違っていたるところに犬の糞が転がっている。Gunオヤジはなるべく踏まないように気をつけていたが、本当に至るところにあり過ぎて慣れてくると多くの人に踏まれて薄くなった乾燥したものは段々と気にならなくなってくる。
ある時、まだ立体的な形をとどめた新鮮なのが道の真ん中にあったのだが、友人の1人が気づかずに踏んでしまった。「危ない!」と言いたかったがGunオヤジが頭の中で翻訳していたら間に合わなかった。
罪悪感に苛まれていたら、もう1人の友人が次にそれを踏んでしまった。またもや言葉がでなかった。
あまり英会話教室で習うことのないフレーズだ。「Watch your step! Shit happen.」とか言えば良いのだろうか。
・・・などと心の中で言い訳しながら、見なかったことにするしかなかった。。。
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