田舎暮らしに憧れて

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ガン随筆

Gunオヤジも子供の頃、キャンプと聞くとワクワクした。みんなでカレーを作り、焚き火を囲んで、黄色いテントで寝て・・・。
社会人になった頃、キャンプブームが来た。と言っても、今流行りのグランピングみたいに優雅なものではない。もっと原始的なやつだ。

妻も私も実家は首都圏にある。よって「田舎」というものがない。田舎に憧れた。若い頃はよく一緒にキャンプに行ったりしていた。

Gunオヤジ、実は大手IT企業に勤めている。外資系だけあって競争が激しい。24時間常にファイティング・ポーズを取っていなくてはならないような会社だ。そこで息抜きが欲しかった。

アウトドアが好きで好きで、田舎暮らしに憧れて、最後に別荘まで建てたらインドアになってしまったというオチがついてしまった。

別荘に来るのは月1,2回程度だが、夏はひぐらしの声を聞き。秋は焚き火をしながら虫の声を聞き、冬はキンキンに冷えた中で薪ストーブに火を入れ、春は庭で桜が咲く。
ここへくると、日常の些末な悩みを忘れられる。

ガンの手術後に1週間ほど1人でログハウスに篭ったこともある。頭の中を整理したかった。
結局何も解決しなかったし、何が問題かも分からなかった。でも自分のセーフ・ハウスがあったことには助けられた。

この先、完全田舎暮らしをするか、二重生活を続けるかは決めていない。
でも、若いうちに週末田舎暮らしを選択したことは良かったと思っている。

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