9月18日
8:48
朝食を済ませて宿を発つ。
1泊2食付きで2300円、安い。安すぎる。さすがは会社の保養施設。予約してくれた父親に感謝だ。
見上げると天気が崩れそうだ、今日は東京までの長旅。
長距離ツーリング、少林寺拳法国際講習会参加と気力体力共に相当疲労を蓄積しているはずだ。天気が崩れる前に帰宅したい。
カッ飛ぼう。
9:30
給油。11.94リットル 1500円
夏だから暑いのは当然だけど、いつにも増して蒸し暑い。
12:20
伊勢大橋通過。
途中ポツポツと雨に降られた。でも大したことない。
13:35
知立(ちりゅう)のデイリーヤマザキで缶コーヒーとサンドイッチを購入。この日の昼食だ。ついでにヤンマガを立ち読み。
天気良し。
15:09
静岡県に入る直前覆面パトカーに後をつけられる。
動きがおかしな車がいたので「もしや?」と思って車中を覗くと、案の定制服を着た二人組がいた。
注意するのではなく隠れて捕まえるという警察のセコイやり方が気に入らない。ギリギリ捕まえられない速度で走って焦らしてみた。
15:37
浜松の海でしばしカニと戯れる。
青い海と広い海岸。とても綺麗だけど何故か「遊泳禁止」の看板が出ている。
あとで調べたところ、これが「遠州灘」。
日本最大の砂丘であり風光明媚ではあるが、流れが早く一度流されたらほぼ助からないといわれている海だった。
18:00
貧乏な学生のツーリングなのでなるべく一般道を使うようにしていた。いささか雑だが「とにかく国道1号を走れば東京に近づくはずだ」と大雑把に考えていた。所詮学生は時持ち。
でも焼津で東名高速に入ることを決めた。時折パラパラとくる雨が台風に追いかけられているからだと知った。安全運転のためにも体力消費はなるべく避けたいところ。
高速荷物が多いこともありパッキングがちょっと心配だったので一度確認。その後高速に乗った、120キロ巡航で行こうと決めた。
19:00
雨から逃げてパーキングで休憩していると追いつかれ、また逃げて・・・を繰り返していたが、海老名を過ぎた頃には本格的な雨につかまった。
バイクのスリップは命取りなので雨の高速ではスピードを出せない。それでも車の流れに乗らないともっと危険なので慎重に飛ばすしかないのだが、それでも自動車とのスピードの差は出てしまう。中には雨をもろともしない自動車もあり、そんな自動車が後ろから突っ込んで来るたび車線変更をして道を譲るのだが、そのたび白線の上でタイヤが滑るので超ビビりの連続だった。
19:50
雨の中無事東京入り。東京インターで高速を降りる。
よっしゃ大体想定していた時間通り。あとは環八を北上すれば良い。
環八は通学路でもある。あまり授業に出てないのは褒められた話ではないが毎日大学には行っていた。ここは慣れた道だ。いつもの街並みを見ながら雨の中を走った。
予備校のときに講師から言われた言葉が印象に残っている。「皆さんはこれから時持ちになります。日本では大学の4年間は公式に認められた遊ぶ時間です。社会に出たら金持ちになるけど時間がなくなるはず。大学生はお金はないけど時間はいっぱいある。その時間を何に使うかは本人の自由です。」確かそんな内容だった。
その言葉を頭の片隅に色々なことに挑戦した大学生活だった。
大学図書館に行き片っ端から本を読んでやろうと決めたけど、実際に足を運んだのは入学したての頃にほんの数回。大学のコンピューター室に登録して当時はまだ個人には全然普及していなかったパソコンを触ってみたりもした。とはいえ、こちらもさほど頻繁とは言えない。
美術サークルで絵を描いた。クラスの中間と遊び系サークルも作った。レストランのバイト、ビル管理のバイト、その他短期でいろんなバイトもやってみた。キャンプに行ったり、空手の全日本大会に出たり、そして就職活動も無事終えた。
おそらく数ヶ月後から時持ち生活も終わって、人生の次の章へ進むのだろうと思いながら四国往復ツーリングの最後の行程を堪能した。
20:20
地元の道院(少林寺拳法の道場)に着いた。今日はいつも通っている地元の道院の練習日で、家に帰る途中に練習場があった。
国際国際講習会に参加するための四国往復ツーリングはこれにて無事終了。
本日の走行距離 520km
総ガソリン使用量 : 80.84リットル
総走行距離 : 1722km
平均燃費 : 21.3km
有料道路代(フェリー代込み) : 13,830円
残金2306円
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