5年をクリアした

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ガン随筆

1週間前に食道ガンから5年目となる検診の正式結果をGunオヤジはいただいた。

「再発を疑う兆しはない」「食道内の他の部分も荒れ荒れといった状態ではない」とのこと。
正直、少し安心した。

食道ガンの5年後生存率は68%。68%ならそこそこ高いようにも思えるが、裏返せば32%は亡くなっていることになる。
同じ条件の人間が3人いれば、そのうちの1人は死んでいるということになる。
そこを通過できたことはまず嬉しいことだった。

一方で飲酒は注意された。
「アルコールも今のペースなら大丈夫ですか」と聞いたところ担当医は私の飲酒量を聞いた上で即座に「飲み過ぎです」と言った。
「どのくらいまでなら良いですか」と続けて聞くと「本当は飲んでほしくないんです」と言われた。
一方で理解を示してくれる先生でもあり「とにかく毎日飲むのはやめてほしい」と言われた。
いきなりゼロは難しいが、週に3回はノンアルの日を作ろうと決めた。

また5年を過ぎたからといってリスクが一気に下がるわけでもない。あくまで徐々に再発率が下がるだけで多くの人が5年過ぎてから再発しているのも事実だし、食道の場合再発したら半年程度だとも聞いた。メメントモリなのだ。

でも、罹患当時に感じた「貧乏クジ感」は多少軽くなった。
そういう意味で少し気が楽になった。

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