ガン随筆

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理屈は正しいかも知れないが

ガン友の幼馴染がSNSに書いていた。痴呆が始まった体の悪いお父さんを大声で叱ってしまったと。 大事な服を大切に洗ったのだが、洗濯機から出す前にお父さんがよく見ずにその上から自分の服を入れてまた洗ってしまったようだ。 別の友人は「親が...
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横並びが好き

52歳でガンになり、「まだ早いのでは」と悲しんでいたけど、その感情がそもそもどこから来ているかと言えば、「他人と比べてまだ早い」と感じているのではないかということに気がついた。 「悲しい」が他人との比較から発生した気持ちということは、...
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ありがとうを伝えたい

ありがとうを伝えたい・・・が私はVIPでも何でもないので退院のセレモニーがあるわけではない。そこで、お世話になった看護師の方々に手紙を残すことにした。 バカだね〜とか言いながらお仕事のモチベーションが1%でも高まったらラッキーだ。 ...
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親父のくれた人生訓

「来てみればあっという間だったなあ」数年前に病床でGunオヤジの親父が言った言葉だ。 仕事に穴を開けてはいけないと、キリがつくまで1ヶ月以上も先延ばしにした手術、でも1週間ちょっとの入院期間も終盤に入り明日には退院となる。 今日この...
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生還

9月  7日 入院 9月  8日 麻酔カウンセリングへ行き説明を受ける。 3年前の食道癌手術で施された全身麻酔は正式には鎮静剤に相当するらしい。 体にメスを入れる今回は麻酔のレベルが違うらしい。 「片肺沈めての手術ですかね」の言...
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万が一に備える

今朝、妻が病院に来た。担当医から直接病状や手術についての説明を受けるためだ。Gunオヤジは朝からシャワーを浴び、髭をそり、髪を整え、病院のパジャマではなく持ってきていた普段着で出迎えた。心配させないために少し演出している。 説明を聞き...
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考えがまとまらない

骨を折ったこともある。ガンの手術も以前に2度ほど経験がある。よってもちろん入院経験もある。 でも今度の手術はちょっとヤバいかも。 午前中に手術から帰ってきたお隣さんは痛がっている。同時に痛み止めの麻薬が悪さして嘔吐もしている。Gun...
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走馬灯が見えないことを祈る

胸腺腫の手術のため昨日の朝、入院した。 今朝、カーテンで仕切られている同室のお向かいさんが手術室に運ばれた。昨晩入院して消灯時間過ぎまで検査をしていた。 途中「両肺」「移植」「ドナー」などの言葉が聞こえたり、生存率などの話もでていた...
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少しモテたような気がした

退院を楽しみにできるようにと数日前にお気に入りのサングラスをレンズ交換に出した。 対応してくれた女性店員がGunオヤジの顔を覚えていてくれて、他メーカーのフレームを持っていったにもかかわらず、とても気持ち良い対応をしてくれた。 4歳のお...
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あのワクワクを30年ぶりに

誰でもそうだと思うが、子供の頃夏休み前はワクワクしたと思う。 Gunオヤジもそうだった。 社会に出てからは有休をを小分けに取るだけで、まとまった休みは無かった。若い頃は有休申請しながら出社して仕事をしたりもした。 今回手術と自宅療養で...
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