足のつかない恐怖

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ガン随筆

Gunオヤジはかなりカッパだ。
中学時代は水泳部部長、今でもスクーバ・ダイビングが趣味だ。
足のつかないところでも別に怖いと感じることはない。

でも4年前に食道ガンになった時、溺れるような物凄い恐怖を感じた。
ガン告知に自分の感情が追いつけなかった。
自分はもしかしたら一年後にはいないかもしれない。
子供がいない我が家、残された妻はどうやって暮らしていく。
平均寿命を考えたら妻が1人で暮らす期間は数十年だ。
実家で義母と暮らしたとしても、普通に考えて義母が先立つ、やはり数十年孤独に暮らすことになる。

自己中で生意気な妻だが、人生で最も長く暮らしてきた戦友でもある。
一番に考えるのはやはり妻のことだ。
いつ自分は彼女を助けに行ってあげられるか、来世はいつ来るのかと考えた。
地球の歴史、銀河系の歴史、宇宙の歴史を推測したら死後の世界も来世も無いことに気がついた。

Gunオヤジは過去ダイビングで一度だけダウンカレント(下降水流)につかまって、強い恐怖も感じたことがある。
それに近い恐怖を感じた。

#食道がん #肺がん #胸腺腫 #脂肪腫 #がんファイター #がんサバイバー #まずは5年生存を

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