Gunオヤジは40年ほど武道の修行を継続している。
若い頃は他武道の大会に挑戦して少しは実績を残したし、今では高段者と呼ばれる部類に属している。人一倍の技術バカだが、長い修行の間に思想や組織としても色々と考えることがあった。
日本には「武道」「古武道」「現代武道」などの呼び名があるが境界線が今ひとつ明確でない気がする。
歴史的に明治維新前に成立したものが「古武道」、それ以降が「武道」でありイコール「現代武道」と定義する人が多いように見受けられる。
現代から見た分類としてはその線で切り分ければ、大体合っているのではと思う。
ただ明治維新前に自分達のやっていることを「古」武道とは考えていないかっただろう。そしてその頃は「武道」という言葉ではなく「武芸」「武術」ではなかったかと思う。
歴史的に線を引く方法以外にも線引きの基準があるような気がする。
例えば「全国規模の大会が開催されているもの」。例えば「競技を中心に据えたもの」である。
「古武道」の演武会は見たことがあるが、競技を中心として全国大会を知らない。
全国大会が無いことが「古武道」の名称理由ではないだろうが、「古武道」の大規模な全国大会が無いのは何らかの因果関係がありそうだ。
このあたりも線引きの基準として使えそうだ。
「古武道」であるべきか「現代武道」であるべきか・・・それは「価値をどこに置くか」という問題であり、もっと難しくなる。
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