一期一会

ガン随筆

人は本質的に孤独

妻とは仲が良いほうだと思う。 ただ病気になって思ったのは、仲が良くとも死期は別々だということだ。 できれば見送ってあげたいが、こればかりはなんともできないし、客観的に見れば私の方が先に逝く確率が高いような気がする。 どんなに好...
ガン随筆

5年生存率

食道ガンの手術から3年半が経つ。食道ガンはステージ1でも5年生存率は70%台。同じ条件の自分が10人いたとしてそのうち2人は確実に死ぬということだ。悲観と恐怖に飲み込まれた。 ある時他のガンサバイバーから次の言葉を聞いた。 「あなた...
ガン随筆

いいこと

世の中にはいろんな「いいこと」がある。 例えば「言わなくていいこと」や「知らなくていいこと」なども含まれる。 子供の頃は全てを伝えることが誠実だと思っていたし、より多くの真実を知ることが良いことだと単純に思ってきた。 半世紀以上生...
ガン随筆

始まりがあるなら終わりがある

これからどんな人が生まれてくるのか、誰も知らない。 なぜなら生まれたところからその人の魂の活動が始まるからだ。 これは裏を返せば、死んだらそこでその人の魂の活動も終わるということだ。 始まりがあるなら終わりがあるのが当然のこと。 ...
ガン随筆

苦悩の根源はそこじゃない

友人から民間療法の資料が送られてきた。 ガンで苦しんでいるようなので是非試していただきたい、とのこと。 ありがたいが、いちいち試す気にならない。 恐らく胸腺切除手術は成功したとおもう。かなり大きく切除してもらったので再発の危険も低...
ガン随筆

自分の歩んできた道を振り返る

もう4,5年前になると思うが、Gunオヤジは自分の人生を振り返ってみようと思った。 特に社会に出てからの記憶が薄い。忙し過ぎて覚えていないのだ^^; そこで自分史として年表をまとめ出した。 この自分史が今回の入院中に役立った。プリ...
ガン随筆

色んなところへ行った

起き抜けに妻が「色んなところ行きましたね」と言った。 きっと昨晩はそんなことを思い起こしながら眠りについたではないだろうか。そしてその寝る前の記憶を朝までもって目が覚めたのではないだろうか。 北海道にも行った、紋別にも札幌にも釧路に...
ガン随筆

この本に救われた

ガンになって何冊か本を読んだ。 どれも参考になったけど、タイトルや内容を覚えている本は少ない。 そんな中、すごく参考になった本がある。 「もしも一年後、この世にいないとしたら。」 「精神腫瘍学」という医療分野があることを初め...
ガン随筆

あと何回?

本日は少林寺拳法の修練日だ。 Gunオヤジ、実は40年ほど少林寺拳法の修行をしてきた。 今はコロナの影響もあり、練習は月一回のペースだ。この先頻度があがるかどうかはわからないが、このままだと年12回というペースと言える。 Gunオ...
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