悟りの境地には程遠いが

ガン随筆

明け方に見た夢

明け方に変な夢を見て目が覚めた。 どうも以前に見た夢の続きのようだった。 以前に見た夢は、数名でダイビングしているもの。 何かをくぐろうとして「行けるだろうか」と悩んだ記憶が薄ら残っていた。 今回の夢はその続きらしいのだが、...
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人は本質的に孤独

妻とは仲が良いほうだと思う。 ただ病気になって思ったのは、仲が良くとも死期は別々だということだ。 できれば見送ってあげたいが、こればかりはなんともできないし、客観的に見れば私の方が先に逝く確率が高いような気がする。 どんなに好...
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当たり前ではないラッキータイム

今日という1日は偶然もらえたラッキータイム。 明日も来る可能性は高いかもしれない。 でも10年後には来てないかもしれない。そしてその時には振り返ることさえできなくなっている。 いつ可能性が変わるのか、変わり目が急なのか徐々になのかはな...
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老後の時間はくるのか?

今月に入って2日に1度の頻度で病院に来ている。 そして病院に来ると、たくさんの老人達を見る。 ふと思う。私にこの人達のような老後という時間は来るのだろうか。 来た方が良いのか? 来る前に打ち上げ花火みたいに散った方が幸せか? ...
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「けんかえれじい」から「極楽とんぼ」へ

「お前にも竹を割ったようなところがあるにはある。しかし俺のみるところそれは軍人精神とは似て非なるものだ」決して体格に恵まれたわけでもない主人公の南部麒六が、負けても負けてもまっすぐに我が道を突き進む姿はなんとも清々しい。 高校の頃に「けん...
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5年生存率

食道ガンの手術から3年半が経つ。食道ガンはステージ1でも5年生存率は70%台。同じ条件の自分が10人いたとしてそのうち2人は確実に死ぬということだ。悲観と恐怖に飲み込まれた。 ある時他のガンサバイバーから次の言葉を聞いた。 「あなた...
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ハゲとEDとどちらを選ぶか

Gunオヤジはあと3年半で還暦を迎えるが、未だハゲでもなければ白髪でもない。 が数年前に頭頂部が少し危なくなってきたと感じたので予防に薬を飲み始めた。数ヶ月で見た目にもわかるほど髪が濃くなった。 昨年のガン手術のあと適応障害を発症し...
ガン随筆

大丈夫だ、なんとかなる

「大丈夫だ、なんとかなる」で、合っていると思う。 でも、そう言っている人は全員、まだ人生の途上にいて誰も最後まで生きてからの結論ではない。 ということは、それでいいんじゃないかと思う。 「ダメになるかもしれない」と思う人はダメにな...
ガン随筆

もし「ガイロク」に出たら

ガイロクという番組がある。「あなたの人生のピンチ」は?と聞いてくるやつだ。 Gunオヤジの家の近くでもよくロケをしているようだが、もしあれに捕まったらなんと答えるだろう。 「ガンになったことがピンチ」と言えばそうなのだが、ちょっと時...
ガン随筆

人は1日にあまり多くのことをできない

会社は病気休職に入っている。家で時間を持て余すかと思ったらなかなかそうもいかない。 あれもやろうこれもやろうと思ってToDoリストを書き出すが、ちょっとすると昼ごはんの時間になる。そしてまたゴールのはるか前で日が暮れて夕食の時間となる。 ...
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